活字嫌いの私が、作家加藤シゲアキに恋した話。

「俺、伊坂幸太郎の小説が好きやねんなあ。」と当時好きだった男の子が言った。イサカコウタロウ?聞いたことあるような無いような…「ちょうど新しい小説読みたいなと思っててん。伊坂幸太郎読んでみようかな。」私はちょっと嘘をついた。小説なんてほとんど読まない。

 好きな人に好かれたいという不純な動機で活字嫌いの私が小説を読み始めた。タイトルに惹かれ手に取った「死神の精度」という小説は、思いの外面白かった。読み終わるまで恐ろしく時間がかかったが、最初から最後まで読破した数少ない小説の一つになった。

そんな、活字嫌い…というより文章消化速度の遅い私が「ピンクとグレー」を片手にレジへ向かい、そして加藤シゲアキさんへ抱き始めた感情が「恋とか愛とかの類い」だと確信した経緯を話したいと思う。


2015年10月16日(金)

この日が全ての始まりだった。毎週金曜日は一限から授業があるが、この日はたまたま休講だった。なんとなくテレビの電源を付けて、ぼーっと画面を眺めていると加藤シゲアキくんの「体感!ビビットカルチャー」というコーナーが始まった。

加藤くんって美味しそうに食べ物食べはるんやなあ。毎週こう言う番組に出てるところを見れる加藤くんのファンの方が羨ましい。なんて思いながら画面を眺めていた。後に、自分がシゲアキさんのファンになるなんて一ミリも思っていなかった。

しかし、ほんの10分15分のこのコーナーによって静かに、それでいて確かに彼に心を掴まれてしまったのだ。この番組を見ていなければ、まだ彼の魅力に気付かずに生活していたと思う。

この日以来毎週金曜日は、家に帰ってきて録画したビビットカルチャーを観るのが日課になった。NEWSが出る番組をチェックする訳でもなく、しばらくは水面下で加藤くんの事を愛でていた。しかし、師走も半ばに入り年末の音楽番組ラッシュでアイドルしている彼を見て発作が起きるようになっていた。




ピンクとグレー

Hey!Say!JUMPの伊野尾くんの応援をしているのもあって、メンバーの中島裕翔くん主演映画の原作者であるシゲアキさんの映画関係の話は、自然と耳に挟むようになっていた。ピンクとグレーの番宣が活発になる頃、小説家としての彼の事も気になって仕方なくなっていた。



とある方のツイートを読んだのがきっかけで、映画公開後に読む予定だった「ピンクとグレー」を買いに書店へ駆け込んだ。文庫本ではなく、わざわざ分厚い単行本を片手にレジへ向かった。そして、あの私がまた本を読み始めたのである。今度は、好きな人に薦められたのではない。作者の加藤シゲアキさんを知りという気持ちが私を動かしたのだ。(といいつつ、壊滅的に本を読むのが遅いのでまだ読破できていないことをお許しください…)




Kラジとシゲ部とクラウド

なにが、好きを加速させたのかというとビビットは勿論のこと、Kラジとシゲ部とクラウドだった。建築学生である私は、設計課題をする為ひたすら学内に引きこもり作業をする。そのお供に最適なのがラジオで、提出期限直前にはひたすらKラジとシゲ部のバックナンバーを、聴き漁った。もちろん、コヤシゲが大好きになった。シゲ部で、好きなものを語るとき熱が入ってたくさん喋っちゃうところも大好きになった。邦楽ロックを高校時代に聴いていた私にとって、彼の音楽の話は好きを加速させる要素の一つとなった。


恋スル乙女期

この時期のツイートは、本当にどうかしてました。ときめきが溢れかえってお花畑ツイート連発。



……………情緒不安定なコイスルオトメか!!!同じ日のつぶやきでこんなに気持ちの変化があるものなのか?!時空ゆがんでない?大丈夫?と我ながら思う。ただどうしようもなく、胸が苦しかった。年明け頃、連日加藤シゲアキに心掻き乱されていた。どうしよう…目が離せない…誰か私を止めて…」というのが口癖になっていた。そんなこと言ってる時点で、もう後戻りできないところまで来ちゃってるって話なんですが。この頃から、フォロワーさんに度々「最近キラキラしてるね!」「幸せそうだね」なんて言われるようになっていた。私より周りの人の方がよっぽど、私の真の気持ちに気付いていたみたいですね。



やっぱり、好きだ。

そして、うじうじしていた私の背中を押したのは「ツアー発表」だった。(伊野尾くんの時もこのパターン)FCに入ってすらいないのに、いつ行こうかチケットが当たるのか心配している自分がいた。これはもう、彼に恋に落ちたと、認めるしかなかった。だってコンサート行きたいもん(笑)私は、とうとう加藤シゲアキに降参した。どうしようもなく好きで、何が何でも会いに行きたいと思った。


遠まわしな表現ではあるが、これが意地っ張りな私の降参宣言だった。深い深いシゲアキ海溝の底でジタバタしていた私は、意地を張るのを案外すんなりとやめて、彼に釣られる決心を固めた。

加藤シゲアキの生簀に入ってからは、本当に快適な生活をしている。彼は釣った魚に餌をちゃんと与えてくれる。ジャニーズwebで連載中の「シゲアキのクラウド」、少し憂鬱な日曜日の夜を甘い時間にしてくれるラジオ「シゲ部」、これらは私にとってとても大切な場所になった。色んな媒体を介して、彼はファンの知りたいことを教えてくれる。


実は1年ほど前から、社会人になり稼ぎが増えたら担当がいなくてもNEWSのFCに入ろうと心に決めていたのだ。なんとなく、そのうち小山くんにハマるんじゃないかなと思っていたことと、NEWSの現場は間違いなく最高だ感じていたから。それが、まさか迷わずシゲアキさんのうちわを持ってコンサートに行く日が来るとは思わなかった。しかもこんなに早く!


とまあ…そんなこんなで、2016年1月からNEWS加藤シゲアキさんのファンをはじめました!時間は掛かるけど、必ずあなたの作品たちを読むから待っててね!どうしようもないへっぽこなファンですが、宜しくお願いします!



シゲアキさん大好きですーーーーーっ!!!!






いよいよ、変ラボ初回ですね!おめでとうございます。いつか全国で放送され、みんなに愛される番組になりますように……!